大会5日目となる8月3日(木)、三河湾は徐々に南東の風が強くなり、海面には白波が立つようになりました。2レース目以降は20ノット(約10m/s)を超える南東の風が吹き、ギアトラブルなどでリタイヤするレース艇が出るサバイバルコンディションに。そんな中、今日も3レースが実施され上位陣は安定した強さを見せました。
マッキー組、強し
軽風から強風まで、どんなコンディションでも強いのがアメリカのジョナサン&リビージョンソン・マッキー組(エントリーNo.37 USA2597)です。今日も5-1-1と2レースでトップフィニッシュし、合計6ポイントと総合1位の座を危なげなく守りました。
風が吹き上がる前の1レース目で1位となったのが、高橋洸志&杉浦博之組(エントリーNo.13 JPN2809)です。このレースは2回のゼネリコの後に黒色旗が掲揚され、9艇が失格となる波乱のスタートとなりましたが、高橋/杉浦組は良いスタートを切り会心のレース運びで今大会日本人初のトップフィニッシュ。尻上がりの調子を上げてきた全日本チャンピオンは、9レースを終えて合計39ポイントと表彰台に手が届く5位まで上げてきました。
高橋&杉浦組の前に立ちはだかるのが、37ポイントで4位のマイケル・カラス&モーリー・ジャクソン組(エントリーNo36 USA2398)、33ポイントで3位のロバート&ニコル・ダグラス組(エントリーNo11AUS2848)、20ポイントで2位のクリス・ダンス&ジェレミー・エルムズリー組(エントリーNo.60 AUS2858)です。
上位陣が迫力のあるレースを繰り広げたのとは対象的に、20ノット以上(約10m/s)の風と1.5mを超える波に翻弄されたのが中盤以降の多くの選手たちです。特に3レース目は、ギアトラブルなどで参加艇の約3分の1がリタイヤする過酷なコンディションとなりました。
小学生の息子2人と乗る長谷川勝啓&大智&帆風組(エントリーNo26 JPN2657)は、1レース目27位と健闘しましたが、2レース目がタイムリミット、3レース目はギアトラブルでリタイヤと残念な結果に。
「波と風が強くて大変だったけど、怖くなかったし、がんばって走ったのにタイムリミットになって悔しかった」(長谷川大智、帆風兄弟)
「強風は得意だけれど、子供と乗っているのでこういう結果もしょうがない。これも楽しい」(長谷川勝啓)
小澤拓身&蜂須賀弘美組(エントリーNo87 JPN2655)はギアトラブルで3レース目をリタイヤした。
「いやぁ疲れた。太ももがパンパンで今日のパーティーは座るのが大変だった(笑)。ロワーマストにヒビが入ってやむなくリタイヤ。明日はレース艇の整備をしないと」(小澤拓身)
そんなハードなレースの後にも、ソーシャルプログラムをしっかり楽しむのがテーザーセーラーたちです。レイデイ前のこの日は、三谷温泉のホテルで畳の大広間にお膳という純和風スタイルの「ザ・宴会」が開かれました。お箸を上手に使いながら食事をし、焼酎や日本酒なども楽しむ外国人選手と、お酒で口が滑らかになった日本人選手が各所でヨット談義に華を咲かせる様子は、家族や夫婦で楽しむ、アットホームなテーザーコミュニティーならではでした。
明日8月4日(金)はレイデイ(休養日)でレースは行われません。選手たちは観光に出かけたり、レース艇の整備をしたり、体を休めたりと思い思いに過ごし、週末のレースに備えます。
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